「みかんの花」最終章 – 初夏へと続く物語
- みかん部会員
- 5月25日
- 読了時間: 2分
こんにちは。JAながさき県央みかん部会です。
今回のブログでは、
前回・前々回と続いた「みかんの花」シリーズの締めくくりとして、最終章をお届けします。
情報提供は、野田部会員と山下部会員。現場で見守り続けた2人の目線から、旬の「いま」をご紹介します。
落弁期へ――みかんの花の終わりと、実りへの第一歩
みかんの花は満開のピークを過ぎ、いま「落弁期(らくべんき)」に入りました。
これは、花弁がはらはらと舞い落ちる、自然のリズムの一区切り。
これから気温がぐんぐん上がる季節。防除管理や栽培作業も本格化し、農家にとっては忙しさが増していきます。
昨年は記録的な裏年で収穫量が大きく落ち込みましたが、今年は花付きも良く、芽の発生も順調。期待が高まっています!
自然の選別「第一次生理落下」とは?
落弁とほぼ同時に、もうひとつの大きな変化が始まりました。それが、第一次生理落下です。
みかんの木をそっと揺らすと、無数の花弁がふわりと落ちてきます。
これは、開花から約10日後の現象。さらに、この時期から木自体が実の数を調整しはじめるのです。
1本の木に最初は700~800個もの実がつきますが、収穫までに200~300個ほどに自然と絞り込まれていきます。
栄養の行き渡りを考慮し、みかんの木が自ら選び抜く――それは、まるで命のふるいにかけられるような、「生き残りの戦い」。
こうして自然の力と人の手によって、選ばれたみかんたちが、やがて皆さんの食卓に届いていくのです。
最後に
今回で「みかんの花」シリーズは一旦の締めくくりとなります。
ですが、これからが本番。最高のみかんをお届けできるよう、部会員一同、心を込めて管理・育成に取り組んでまいります。
また次回のブログも、ぜひお楽しみに!
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