top of page

「みかんの花」最終章 – 初夏へと続く物語

こんにちは。JAながさき県央みかん部会です。


今回のブログでは、


前回・前々回と続いた「みかんの花」シリーズの締めくくりとして、最終章をお届けします。


情報提供は、野田部会員と山下部会員。現場で見守り続けた2人の目線から、旬の「いま」をご紹介します。



落弁期へ――みかんの花の終わりと、実りへの第一歩



みかんの花は満開のピークを過ぎ、いま「落弁期(らくべんき)」に入りました。


これは、花弁がはらはらと舞い落ちる、自然のリズムの一区切り。





これから気温がぐんぐん上がる季節。防除管理や栽培作業も本格化し、農家にとっては忙しさが増していきます。


昨年は記録的な裏年で収穫量が大きく落ち込みましたが、今年は花付きも良く、芽の発生も順調。期待が高まっています!



みかんの木のお手入れ




自然の選別「第一次生理落下」とは?



落弁とほぼ同時に、もうひとつの大きな変化が始まりました。それが、第一次生理落下です。





みかんの木をそっと揺らすと、無数の花弁がふわりと落ちてきます。


これは、開花から約10日後の現象。さらに、この時期から木自体が実の数を調整しはじめるのです。



1本の木に最初は700~800個もの実がつきますが、収穫までに200~300個ほどに自然と絞り込まれていきます


栄養の行き渡りを考慮し、みかんの木が自ら選び抜く――それは、まるで命のふるいにかけられるような、「生き残りの戦い」。



こうして自然の力と人の手によって、選ばれたみかんたちが、やがて皆さんの食卓に届いていくのです。


落弁期にはいった頃のみかんの木の様子



最後に



今回で「みかんの花」シリーズは一旦の締めくくりとなります。


ですが、これからが本番。最高のみかんをお届けできるよう、部会員一同、心を込めて管理・育成に取り組んでまいります。


また次回のブログも、ぜひお楽しみに!



Comments


bottom of page